正しい顧問弁護士の選び方

 「正しい顧問弁護士の選び方」はあるのでしょうか?

 あります。

 

 ここで「正しい」とは、その事業主様の性格に合った、という意味です。

 何をポイントにすればよいでしょうか。

 

 私の経験上、単発の事件依頼ならインターネットで検索上位にくる弁護士に頼む、もありですが、顧問弁護士という継続的な関係を築く場合は、別の見方がよいです。その見方をこれから紹介します。

 

1 弁護士とコミュニケーションをとり「相談しやすいか」を判断する

 相談しやすいとはどういうことでしょうか。

 

 連絡が取りやすいこと、話しやすいこと、その状態が続くこと、です。

 「エラい弁護士さん」を顧問選びの基準にする事業主様もいます。それも選択基準の1つですが、その場合は、連絡がとりにくく、お金を支払っているのに話しづらくなることを覚悟しなければなりません。「エラい弁護士さん」は他の事業主様からも人気があり仕事を依頼され、あなたのために時間を割くことが難しくなるからです。

 

 連絡が取りやすいか、話しやすいか、を更に分解すると

1.連絡の手段が複数あるか
2.1日以内に何らかのリアクションがあるか
3.あなたからの質問に親切に答えてくれるか
4.質問に対する回答がわかりやすくてあなたにとって「使えるか」

 となります。

 

 私は、もちろん「エラい弁護士」ではありません。

 しかし、私の場合、連絡の手段は電話のほかに、「CHAT WORK」というアプリを通じて 連絡を取ってもらうことも可能です。

 私は、連絡をいただいてから1日以内にリアクションをします。もちろん、難しい法律問題や土日祝日に連絡をいただいた場合「すぐに解決」とならないこともありますが、その場合でも「すぐに解決」とならない理由も説明します。

 私の説明があなたにとって「親切か」「わかりやすいか」「使えるか」どうかは、この記事や、他の記事をご覧いただければ、と存じます。私は、正直、一般的な弁護士さんよりは他人の前で話す機会はたくさんあり、その経験は生きています。

 私は少なくとも「連絡がなかなかとれない」「電話をしてもいつも不在で折り返しの連絡がない」「メール等の返信がスムーズでない」弁護士ではありません。試してみてはいかがでしょうか。

 

2 あなたの事業をきちんと理解してくれるか

 あなたが、顧問弁護士を選ぶポイントの2つ目としては、「あなたの事業をしっかり理解できる弁護士を選ぶ」ことが必要です。

 

 例えば、あなたの事業がIT分野であれば、IT分野の話を相談できる弁護士を選ぶべきです。また、業務上、顧客対応が多い事業(例えば、通信販売)であれば「クレーム対応」、「誹謗中傷」の分野に強い弁護士を選ぶべきです。

 また、あなたから事業の説明を受けた場合に、素直に理解しようとする弁護士を選ぶことも大事です。事業の傾向は時代とともに変わりますし、これまでは通用していた法的処理方法が明日には通用しなくなるかもしれませんので。

 何にせよ、あなたの事業のしくみやいわゆる業界慣行に詳しい弁護士を選ぶことは、コミュニケーションを円滑にします。

 

 このように、顧問弁護士を選ぶ際には、弁護士に自分の事業を説明し、その事業の仕組みと本質を十分に理解する弁護士を選ぶことが大事です。

 この点は押さえておいてください。

Last Updated on 10月 27, 2023 by kigyo-lybralaw

この記事の執筆者
弁護士法人リブラ総合法律事務所

事務所に所属する弁護士は、地元大分県で豊富な経験で様々な案件に取り組んでいたプロフェッショナルです。ノウハウを最大限に活かし、地域の企業から、起業・会社設立段階でのスタートアップ企業、中堅企業まであらゆる方に対して、総合的なコンサルティングサービスを提供致します。弁護士は敷居が高い、と思われがちですが、決してそのようなことはありません。私たちは常に「人間同士のつながり」を大切に、仕事をさせて頂きます。個人の方もお気軽にご相談下さい。

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